京都ダイヤフェニックスベースボールクラブ
2007年12月19日 スポーツ・京都ダイヤフェニックスベースボールクラブ
社会人野球の都市対抗出場9度、日本選手権準優勝の実績を誇る名門・三菱自動車京都(京都市右京区)の野球部廃部から5年、今秋に同部の流れを組むクラブチームが誕生した。元部員の社員らが集まり週に1度全体練習を行い、将来は都市対抗出場を目指している。来年春に府野球連盟に承認されれば、待望の公式戦デビューを果たす。
新クラブは「京都ダイヤフェニックスベースボールクラブ」。三菱を象徴するダイヤと、復活を意味する不死鳥のフェニックスを組み合わせた。監督に就任にした同野球部OBの塚田邦義さん(42)が名付け、「チームにふさわしい名前で気に入っている」と笑う。部長は同じくOBの中井章年さん(55)が務め、対外折衝などチーム運営を切り盛りする。
部員は32人で、同野球部OBを中心に京滋大学リーグで活躍し、来春に佛大を卒業予定のDH力身ら新戦力も加わった。平均年齢は31.9歳。会社側もチーム結成を喜び、企業チームではないが、グラウンドや室内練習場など、工場内の設備使用を認めてバックアップするという。11月末に同社グラウンドで初練習を行い、今は毎週日曜に約4時間ほど汗を流す。
チームの誕生は今年9月、社内レストランでOBらが1981年から5年間監督を務めた川中彰さん(62)に「野球をやりたい」「何とか復活できないか」と思いをぶつけたのがきっかけになった。川中さんは「25人以上集まったらやろう」と答え、塚田さんらがOBらに呼び掛けると約1カ月で30人以上が名乗りを上げた。川中さんは「5年も野球ができず、思いが募っていたんだろう」とうれしそうに話す。
塚田監督は「年齢的にぎりぎりだが、やるからには都市対抗を目指す。まずは来年の春季大会。5年のブランクを埋めるつもりで頑張りたい」と意気込んでいる。
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